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自宅内のLANと電話
1992年に家を建てたとき各部屋に電話を設置できるよう宅内電話交換機(松下製)を設置し
各部屋への電話線は壁内に収納し交換機に集線した。 当時 LANはまだ一般的でなかったので
LAN用ケーブルは壁内に敷設しなかった。 しかし昨今LANは必需品になり我が家も各部屋のPCをネットワークで結びたくなった。 新たに露出配線でLANケーブルを引き回す事はカッコが悪いので気が進まず、
かといって無線LANは セクリティー上どうも落ち着かない。
幸い電話線は4芯(2ペア)を敷設しておいたので
何とかこれを活用出来ないかと考え この4本の電話線で
アナログ電話と コンピューワーク(LAN)の両立できる以下の方法を実施することにした。
この多重化の技術は スグレ物で ほとんど費用がかからず、品質も極めて良く
アマチュア工作の腕のみせどころです。 もし似た環境の方がいましたら
お薦めです。 なお 2002年時点すでに類似のアイデアが特許として申請済みであってので
特許の申請はあきらめました。 (^|^;)
<<性能>>
・LANは 100Mbps OK
・電話のアナログ音声の品質はほとんど変化無(差無し).
56KアナログモデムとLANと同時に使用しても
LANのノイズはアナログモデムには全く影響しない.
MEMO
1. 困った!! 各部屋にはツイスト線が 2ペアのみ。
多重化のアイデア!!
構成図(回路図−1)
2. 宅内ホームテレフォン交換機と LANの多重化全回路図。
構成図(回路図−2)
3. 多重化のトライ 最終結線図モデル図。
構成図(回路図−3)
4. 工作
・ トランスの作製と各モジュラージャック結線の手順
a) トロイダル・トランスを巻く。 1次,2次共
中点たっぷを正確に取るため 4本のエナメル線を同時にコアに巻く。
コアは 直径1cm位。 巻き数は 7〜8回。
(100Mbps (実際の信号は33MHzの3値デジタル信号)なので
巻き過ぎないように)
b) 中点の処理と結線
c) 壁内の電話モジュラージャックとの結線
d) 2つの4芯モジュラージャック
宅内電話交換機(右)と Network用HUB(左)
e)宅内交換のトランス(白いコアが見える)接続の様子
f) これでOK LAN(100Mbps)も アナログ電話も無事つながりました。