シーリングライト 修理記録メモ             2011.1.5

(困った現象)
2010.12月 チラつき発生
2011.1月 ”強”点灯時に点灯失敗現象発生(チカチカと点灯開始動作を繰り返す)
      ”弱”は点灯OK.

(原因)
 ・AC100Vを直に倍電圧整流しているが 整流回路のコンデンサの容量抜けで電圧不足になった。
 ・特に2個中1個の容量抜けが顕著で両波整流回路の片側に大きな脈流があり
  B+のリップル大となってチラつき原因になっている。
  → (仮復旧対応として一方のコンデンサに60uFを並列付加すると正常点灯状態になる)。

(対処)
 ・コンデンサー交換。
  1)電源 220uF 180V (105℃)
     → 220uF 250V (105℃)
  2)コントローラIC のVCCデカップリングコンデンサ
    22uF 25V (105℃)  (従来修理でしばらくの間10uFに交換していた)
     → 22uF 50V (125℃)

(結果)
  1)電源電圧が上昇しチラつきなくなり、明るくなった。
    B+電圧が12%upしたので 明るさはその2乗で25%upしたことになるのかも?
  2)B+電圧
   a) 交換前 (仮復旧として 60uFを並列付加し点灯状態の時)
    強) 115V + 112V = 227V
    弱) 120V + 115V = 235V
   b) 交換後
    強) 127V + 127V = 254V (+27V / +12% up)
    弱) 128V + 129V = 257V (+22V / + 9% up)


従来のコンデンサ付近外観(220uF/180V 2個)
   後方外付け部品は確認用仮接続コンデンサ 60uF/250V

  

交換後コンデンサ外観(220uF/250V 2個、左端(青)は22uF/12V)
  

●新旧コンデンサ大きさ比較(左手前が従来品。交換品の方が直径が小さい)
  

●点灯試験
  

●修理後の基板概観と照明器具組み立て
  (反射板は汚れを洗い落とし 一部は白色ラッカースプレー塗装)
  

 基板取り付け
  

 基板カバー取り付け
  

 蛍光灯装着
  

 カバー取り付け
  

●部品仕様と価格
 1)220uF 250V (105℃)
   ニチコン LGN2E221MELZ25 (千石通商の通販 @\250) 2個  
    新規品形状 22Φ、25mmH, lead間: 10mm
    従来品形状 25Φ、26mmH, lead間: 10.5mm
 2)22uF 50V (125℃)
   ニチコン UBT1H22LMPD   (千石通商の通販 @\50)  1個  

●回路図 (基板から読み取った電源部回路)
  


以上

S.Emori
2011.1.5