写真1) 室内機の外カバーを外し基板を引き出した。
写真2) 室内機内に張ってあったこの回路図。 技術情報はこれだけ。 基板詳細図なし。
(輝度反転写真)
写真3) すべてのコネクタを外し 取り出した基板
写真4) 2端子REF電圧素子の様子。(基板裏面)
<改造>
・既存の5V回路は 一度立ち上げれば 正常電圧を維持するので
起動時補助するプルアップ回路を追加することにした。 (通常時は5V出力電流は既存のTRから供給)
・5Vの3端子シリーズレギュレータ (7805: +5V, 1Aタイプ) を追加することにした。
(この素子は15年以上前に買っておいたジャンク箱ストック品。3端子素子の端子機能は添付のURL を参照した。)
逆流防止用Diは ガラス封じの小型の3.8VのZener-Diで これを順方向で使用した。
・今後のことも考慮し 5V,12V,GNDの各テストポイントにリード線(ジュンフロン線)をハンダ付け引き出しておいた。
写真5) 5V部の回路図
写真6) 5V電源部 拡大 (右が追加の3端子レギュレータ.。実際は in/out両端子にGND間に発振防止C:
0.001uFを付けた))
写真7) 安定に5V電圧が出るようになった
写真8) 修理した基板と 12Vの電源電流
<最後に掃除、組み立て>
・カバーを組み立てる前に
フィンを掃除(エアコン洗浄剤スプレー 2缶 計800円),
ドレインパイプ(2m: 100円/m)を交換:(上部ではずれていた)
・カバーを復元し試運転。 結果は快調!!。
・作業時間 AM 8:00 〜 Pm 5:00
お疲れさん。 フー!!
以上
1) 追加談
1週間後 何かおかしい。 温度調節が効かない。(低温になった室温を関知せず。 →暖房も効かない)
やがてパイロットランプが点灯しなくなり 冷房運転もしなくなった。
原因はマイコンLSIの異常で触ると超高温 アッチッチになっていた。 → LSI内部の異常電流。
2週間後 結局ボート全体゙交換のはめに。
¥8600で東芝にボードを注文し交換(ついでに室温センサー(\500)も交換)やっと正常にもどった。(今年の夏は暑い!)
2) 室外機のメンテ画像(MSword) offline用です。
<参考>
http://speana-1.hp.infoseek.co.jp/buhin/regulator/regulator.htm
三端子レギュレータについて
三端子レギュレータは最も身近なICですので、これまでに使ったことのある方も多いと思います。図1に三端子レギュレータのバリエーションを示します。三端子レギュレータは、各メーカーから発売されており、5Vの正電源1A用なら通称は、「7805」ですが、メーカーによって正式名称は「LM7805」であったり、[NJM7805]であったりします。どこのメーカーのものでも同じように使えます。
電圧は一般に、5V,6V,7V,8V,9V,10V,12V,15V,18V,24Vのものが用意されています。
図1. 三端子レギュレータのバリエーション |
三端子レギュレータ使用上のノウハウ(1)
実際に使用する場合には、図2のように入力と出力(なるべくレギュレータの足の近く)に必ず、0.1μF程度の発振防止用コンデンサを入れ、定格値の40%以上の電流を取り出すには、必ず放熱器に取り付けて使用します。
また、最低入力電圧は、「使用レギュレータ電圧+2.5V以上」となるように選びます。入出力間電位差を極端に小さくすると、平滑回路で発生するリプル電圧の谷間でICが動作できなくなり、出力電圧に大きなリプル・ノイズが発生します。ACラインの電圧が−10%〜−15%低下したときに、レギュレータの入出力間電位差が確保されている必要があります。
低消費電力化のため、入出力間電位差をどうしても小さくする必要がある場合には、入出力間電位差が0.2V〜0.5Vでも動作できる、低ドロップ・アウト型のレギュレータを使うようにします。
図2. 三端子レギュレータの使い方(1) |